ナレーションや声優を目指している人ならノイマンのマイクのことを知らない人はいないと思う。
特にノイマンのU87aiは録音スタジオには必ずあるというほどの定番マイクだ。
だから私たちが普段聴いている音声はこのマイクで収録されているものが相当数含まれているはずだ。
そんなこともあって、このマイクで録った自分の声を聴いてみたいと思う声優志願の人も多いと思う。
とはいってもノイマンのU87aiは1本40万円もするので購入するには敷居がかなり高い。
DTMやYouTubeの普及で自宅で音声を録音する人が爆発的に増えていることもあり、ノイマンもTLM102という入門機を販売している。
入門機といってもTLM102の価格は約8万円。わたしが持っているAKGのマイクやゼンハイザのショットガンマイクはいずれも4万円弱なので、やはりちょっと高い。
去年AKGのC214とノイマンのTLM107の音質を比べる動画を見た。その音の違いに驚いた。それ以来このマイクが欲しくなった。
TLM107は1本17万円。ショックマウントを含めると20万円だ。趣味にかけるお金としては決して安くない価格だ。
AKGC214の音質が悪いというわけではない。むしろ中級用マイクとしては評価が高い。ただTLM107と比べると音の密度が明らかに違う。まあ値段が4倍以上するマイクと比較するのがどうかしているともいえるのだが。
一年以上迷っていたところ、先日、Amazonで20万円するTLM107がサウンドハウスでは17万円と3万円も安く販売されていた。しかも10%のクーポンがつくという。そのクーポンを使えばショックマウントも格安で手に入る。これを見逃すわけにはいかない。
というわけで、清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入した。
届いたマイクで早速録音してみる。期待通り、いやそれ以上の音質で録音できた。
音に芯があり、しかも厚みもある。なによりイメージする自分の声をしっかりとらえている。
マイクには声の質によって向き不向きがあるらしいが、少なくとも私の声質にはピッタリだと思う。
価格以上の価値のあるマイクだ。迷いに迷ったが買って正解だった。
私にとっては高価なマイクなので、保管にも気を使いたいと考え防湿庫も購入した。
これから梅雨の季節をむかえるが、この防湿庫があれば安心だ。
後は宝の持ち腐れにならないように、このマイクを使ってどんどん収録をしていくだけだ。