VUメーター(FORENO)を買った。自己満足だとは思うが大満足!

かつてカセットデッキやオープンリールデッキという録音機器には必ずといっていいほどアナログ式VUメーターがついていた。
録音時にメーターが降り切れないようにボリューム設定をするだけでなく、適度にメーターの針が振れるように調整しながら録音していたのを思い出す。

最近の録音機器にはアナログ式VUメーターではなくLEDバー式VUメーターがついている。なぜそうなったのかはわからない。録音メディアがデジタル化され、機器そのものが小型になったことでアナログ式VUメーターを実装するスペースがなくなったのかもしれない。その点LEDバー式VUメーターは表示スペースが小さい。しかも瞬間的なレベルの変化が一瞬でわかる。

録音で最も大切なことは、ピークレベルを超えないようにすることだ。ピークレベルを超えると音が歪んでしまう。
小さな音は音量を上げればある程度大きくできるが、歪んだ音は音量を下げても歪んだままなので使い物にならない。そうしたミスを防ぐために録音機器にはVUメーターは必須だ。

パソコンを録音機器として使う場合ももちろん音量調整は大切だ。
パソコンに録音したそれぞれの音源をDAWソフトで編集して作品として完成させていくのだが、その際にも音量やバランス調整が必要になる。だからDAWソフトにもVUメーターがついている。

DAWのプラグインにもアナログ式VUメーターはあるが、複数のプラグインと同時に使えなかったり、動作が実際よりも遅れるなど問題点もある。当然のことながらDAWを立ち上げていないと使えない。

DAWを立上げいなくても使え、パソコンに録音するときだけでなく音楽や音声を再生するときにも使えるVUメーターはないものだろうか。

ネットで調べるとオーディオ機器用アクセサリーとしてのVUメーターはあるが、録音などで使える信頼性のある単体のVUメーターはHAYAKUMOのFORENOくらいしかない。
このVUメーターは扶桑計測器の高精度のメーターを内蔵しているので評価は高い。ただ値段も77,000円する。プラグインのVUメーターが3,000円程度だから25倍もする。ただの(失礼)のVUメーターに77,000円も払うのはいかがなものか。でもあったら便利そうだし、格好良さそうだし、いやもったいない。などと考え続けて1年半。やっと踏ん切りがついて購入することにした。

さっそくミキサーのモニター端子にXRL端子でつなぎスイッチオン。テストジェネレーターで10KHzを出力し0VUになるよう調整し準備完了。

音楽を鳴らしてメーターの針が振れるのを見る。そうそうこれがVUメーターの良さ。音を目で見て感じることが出来る。久しぶりに感動した。やっぱり私は昭和生まれのアナログ派だ。

本体価格70,000円。残りの7,000円は消費税だ。しみじみと思うのだが、消費税って高すぎじゃない。

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