録音した音のチェックにはモニタースピーカーを使っているが、マイクで録音した際の環境ノイズはスピーカーでは聞き取りにくいのでヘッドフォンは欠かせない。
モニターヘッドフォンとしてはAKG K240studio とAKG K271を使っているが、長時間ヘッドフォンを掛けていると耳が痛くなるという難点がある。
そこでヘッドフォンのイヤーパッドをベロア調のものに変えてみた。ところがこれは失敗で、全体に低域が強調され、ぼやけた音になってしまった。ミキサーのイコライザーで高域を強調し低域を減衰すれば音質は保てるが、そうなると実際の音がどうなっているのかわからなくなる。つまりモニターヘッドフォンとしての役にたたない。
そこで同じAKGのK701を購入した。
昔は8万円くらいしたが、いまは中国で生産しているせいかサウンドハウスで1万8千で売られている。
そういえばK24studioも6千円台になっている。
私が10数年前に買ったときは1万8千円だったから3分の1だ。
その頃はオーストリアでつくられていたから中国製とは違って値段も高かったのだろう。
いまでも過去に作られたオーストリア製のものは評価が高いようだ。もっとも中国製と聞き比べた人によるとほとんど違わないらしい。
AKG K701は開放型のヘッドフォンらしく、高域の音の抜けがよく、密閉型に比べると音の広がりがある。
このヘッドフォンで聴く音とモニタースピーカーで聞こえる音はほぼ同じように聞こえる。つまり変に音に色付けしてしていないヘッドフォンということだ。
つけ心地も良好で、耳をすっぽり覆うので圧迫感がなく長時間装着しても問題なさそうだ。
開放型のヘッドフォンだから音はダダ洩れでが、自宅でミキシングや編集をしている分には問題ない。
このヘッドフォンが2万円以下で買えるのだから素晴らしいとしか言えない。
価値ある買い物だ。