音楽にしろ映像(映画やテレビシリーズ)にしろストリーミングサービスで楽しむ時代。わざわざCDやブルーレイディスクを買う人はそう多くないと思う。
私自身も毎日NetflixやAmazon Prime videoで映画を観ているし、amazon musicも会員になって聴いている。それでも何度でも見たい映画や音楽は手元に置いて心置きなく聴きたい。
そうなると当然プレイヤーが必要になる。
映画用にブルーレイ4Kに対応するパナソニックのDVDプレイヤーを数年前に買っていて、リビングではそのプレイヤーでCDを再生している。
自室では20年以上前に買ったDVDプレイヤーPanasonicのDVD-A450をミキサーに繋ぎ、ヤマハのモニタースピーカーMSP5 STUDIOでCDを聴いていた。
ところが今年になってCDを挿入してもディスクを認識しなくなってしまった。なのでPCの光学式ドライブで再生するようになった。だから一応CDを聴くことはできる。
とはいってもパソコンの光学ドライバーでCDを再生するのは当座の間に合わせという位置づけだ。
CDはデジタルデータで記録されているので、そのデジタル信号をパソコンに取り込んでもデータの読み取りが正確なら音質に影響はないと思う。
音質の差はデジタルデータをアナログ信号に変換する際におこる。デジタルからアナログに変換するプロセスが重要で、その部分を担うプロセッサーの良しあしが音質を左右するといわれている。
パソコンにはデジタル信号をアナログ信号に変換して出力する端子がついているが、パソコン内部のノイズも拾うなどの問題もありあまり良いとは言えない。
だから音楽を楽しんだりDTM(音楽制作)をする場合、外付けのオーディオインターフェースを使うのが一般的で、一台1~2万円の入門機から数十万円の高級機まで多種多様なオーディオインターフェースが売られている。
わたしはヤマハのミキサーコンソールMG12UXをオーディオインターフェースとして使っていて、パソコンの音楽データを再生する際にはその性能が音質を左右している。
今回購入したMarantz CD6007はプレイヤー本体でCDのデジタル信号をアナログ信号に変えている。そのアナログ信号をMG12UXに送るので、その部分に関してはMG12UXの影響を受けない。
スピーカーはアンプ内蔵のMSP5 STUDIOだから再生する音に違いが出たら、それがプレイヤーのデジタル信号をアナログ信号に変えるプロセッサーの性能になるのだと思う。
時代遅れかもしれないと思いながらCD専用プレイヤーを買った理由がそこにある。プレイヤーの性能が良くなればより良い音でCDを楽しめるのではないかと考えたからだ。
というわけで聴き比べをした結果、CD6007の方が繊細な(少し線が細く高域が伸びている)印象をうけた。確実に言えるのは音質は再生機器によってやはり違うということ。
CD6007を購入するにあたって、もう一つ上のCD 60も検討したが価格が倍以上する。倍以上の価格に見合う音の違いがあるかどうか疑問だったし、自室の再生環境ではCD6007で十分ではないかと思った。
ただリビングでじっくりと音楽を鑑賞するならCD 60はねらい目かもしれない。