桜風涼氏のYoutube「桜風涼のシネマ撮影研究所」を観ていて、最近アップされた屋外の音を録音する動画でとんでもなく音の解像度の高いマイクがあった。
6月の投稿ビデオでは発売前だったらしく製品名はなく「ライコートの謎マイク」としか言っていなかったが、7月になって製品名が明かされた。
それがRycoteのCA-08だ。このマイクは単一指向性(いわゆるカーディオイド)で、同時に超指向性のSC-08、無指向性のOM-08、双指向性のBD-08が発売された。
どれもペンシル型のマイクだから細くて短いが高音質でプロ用のマイクだ。
屋外に限らず環境音を録る場合、ステレオ録音が基本だから、同じマイクを2本使う。同じマイクでも製品によって微妙に音に違いが出るので、ペアマイクとして売られるマイクは出荷時に2本の音が同じようになるように調整しているそうだ。
今回私が買ったCA-08はペアマイクだから調整済みのマイクになる。
Youtubeやネットでマイクロフォンを紹介する動画や記事は山ほどあるが、Rycoteのマイクについて書かれたものをこれまで見たことがなかった。
Rycoteはイギリスのメーカーで、音響関係のプロの間では知らないものがないメーカーだそうだ。特にウィンドシールドやサスペンションホルダー、ジャマー(猫の毛のようなモフモフしたもので、風がマイクに当たって出る不快な音を防ぐ)などマイクの周辺機器メーカーとして高い評価を受けている。
そのRycoteがマイクを作り始めたのは最近のようで、ショットガンタイプのマイクを開発して販売し始めたのは2年ほど前からだ。
だから今回発売されたCA-08,SC-08,OM-08,DB-08というペンシル型のマイクは第2弾となる。ちなみに08はマイクの長さが8センチという意味らしい。
プロ用のマイクなので価格もそれなりで、ペアマイクで23万円(税込み)だった。Rycoteのウィンドジャマーとあわせると25万円となった。
このマイクを持って街や野山、海に出かけて様々な音を録音していこう。